空き家バンク

空き家バンクとは、”空き家所有者”と”空き家に住みたい人”をつなぐマッチングサービスです。

 

空き家所有者が「空き家を売りたい」とお考えであれば、いくらで売れるのか?値段を設定して登録することができます。

一方で「空き家に住みたい」とお考えの人は、通常不動産業界に出回ることがない格安物件に出会える可能性があります。

つまり、「空き家を売りたい」人は物件の売却価格あるいは賃貸価格を設定して購入者を募ることができ、「空き家に住みたい」人は通常よりも安い価格で物件を探すことができます。

 

空き家バンクは、地方自治体がそれぞれ物件情報を集約して、インターネットを通じて空き家の仲介サービスを行っています。多くの自治体が空き家バンク利用者に向けて、補助金や支援制度を用意しているのも魅力の一つです。

一方で、不動産を介さない契約(個人間の契約)になるので、契約時に注意が必要といったデメリットもあります。
※自治体と協定していいる不動産業者であれば仲介契約になります。

ここでは空き家バンクを活用して、「空き家を売却したい、賃貸に出したい」人と、「安い空き家を探したい、格安物件を見つけたい」人へ、それぞれ解説します。

 

空き家を売却したい/賃貸に出したい

ここでは空き家バンクを活用して、「空き家を売却したい、賃貸に出したい」人へ手順を解説します。

●ステップ1
無料で売却価格を査定してもらう
まずはあなたが所有している空き家がいくらで売れるのか?(貸せるのか?)を見極める必要があります。どんなに田舎であっても、その物件に合った複数の不動産に対して無料査定できる便利なサービスがあるので活用するといいでしょう。

査定だけしてもらって、実際は不動産を介すことなく空き家バンクを活用しても問題ありませんのでご安心ください。無料査定はパソコンやスマホですぐにできます。

 

●ステップ2
売却価格を設定する
無料査定サービスで物件の相場が掴めたら、それをもとに売却価格を設定します。あまり高すぎても安すぎても売買する双方のメリットにならないので、査定金額から大きく外れない価格を設定しましょう。

または近隣の空き家や古民家の売却価格や賃貸価格を参考にするのもいいでしょう。

 

●ステップ3
自治体へ依頼する
空き家の売却価格を設定したら、その空き家がある自治体へ相談・依頼します。ネットで「〇〇県〇〇市 空き家バンク」などと検索すると、最寄りの自治体のホームページが確認できます。そこへ電話かメールで連絡をして、売却に向けた相談を行います。

自治体の担当者が空き家を訪れて相談にのってくれるケースもあります。しっかりと事情を伝えて良い売買ができるように行動することが大切です。あなたの空き家情報が自治体のホームページに掲載されて、多くの人へPRできるようになります。

 

安い空き家を探したい/格安物件を見つけたい

ここでは空き家バンクを活用して、「安い空き家を探したい、格安物件を見つけたい」人へ手順を解説します。

●ステップ1
自治体のホームページを確認する
空き家バンクは自治体が運営しているマッチングサービスです。まずは住みたい地域の自治体のホームページで募集を行っているか確認しましょう。ネットで「〇〇県〇〇市 空き家バンク」などと検索すると、最寄りの自治体のホームページが確認できます。

 

●ステップ2
気になる物件を探す
もし住みたい地域の自治体が空き家バンクを運営していたら、ホームページに掲載されている情報から気になる物件を探します。一度内覧してみたいと思ったら、その自治体へ直接連絡してアポイントを取ってみましょう。

また自治体によっては助成金や優待制度を提供しているところもあります。引越しやリフォームの費用を抑えられる可能性があるので、ホームページ内をチェックして使えそうな制度がないかも確認しておきましょう。

 

●ステップ3
格安物件をリサーチする
自治体によっては物件が少なかったり、なかなかお目当の不動産に出会えないこともあります。また、その地域の物件価格の相場を掴むためにも、現地の物件を取り扱っている不動産も確認してみましょう。大手不動産と地場に強い不動産の双方で物件をチェックしてみることをおすすめします。

 

契約を結ぶ

売り手と買い手の条件がまとまれば、両者の間で物件の売買契約(もしくは賃貸契約)を結ぶことになります。後々のトラブルを避けるためにも、専門家に契約書の作成などを依頼することも検討してみましょう。

「売りたい」「買いたい」と思ってから契約を結ぶまでのスピード感が早いのも魅力の一つです。ぜひ空き家バンクを有効活用して、効率的な住まいを実現させましょう。

 

土地の活用方法

空いている土地をそのままにしておくと、いくつかのデメリットが発生します。

 

まずは毎年、固定資産税や都市計画税が課税されるということです。例え安い金額であったとしても、毎年払い続けるのであれば、何か収益性のある資産に変えたいものです。

次に維持費です。使っていない土地だからといってそのまま放置するわけにはいきません。除草費用、清掃費用も考えなければなりません。

 

そして近隣トラブルもデメリットにあたるでしょう。空き地のままの状態が続くと、害虫が発生して近所からクレームが入ることがあります。

このように、ただ所有している土地であっても、コストと労力やストレスを抱えることになります。できれば空き地のまま放置するのではなく、何かしらの資産を産むような土地に変化させたいものです。
ここでは土地の活用方法について解説します。

 

●方法1
賃貸アパート・マンション経営
賃貸アパートや賃貸マンションを建てて、入居者を集めれば、家賃収入を得ることができます。年間の経費としては、固定資産税や共用部分の電気代、メンテナンス費用などがあります。空室リスクを減らすため、入居者のニーズを満たした魅力的な建築プランを設計することが重要でしょう。

 

●方法2
駐車場
駐車場経営は、比較的安価な費用で始められて、管理にもそこまで手間がかかりません。しかし、大きな収益は見込めないローリスク・ローリターンな土地活用法になります。建物を建築しにくい、長方形でない土地や狭小地でも可能なのが特徴でしょう。

 

●方法3
コインパーキング
コインパーキングは、方法2の駐車場に比べて機械を購入するリスクを負う必要がありますが、収益を高くすることも期待できます。駅の近く、商業エリア、観光地の近く、病院の近くなどが有効エリアですが、ロケーションによって向いている物件と向いていない物件があるので慎重に検討しましょう。
 

●方法4
トランクルーム
トランクルームによる土地活用法は、所有している土地内にトランクルームを設置して、契約者の荷物を入れるというもので、収益モデルに関しては駐車場経営による土地活用法と近いといえるでしょう。アパートなどが建てにくい変形地や、狭小地でも活用可能なのが特徴です。そのエリアにトランクルームの需要があるかどうか、事前のマーケティングが必要になるでしょう。

 

●方法5
太陽光発電
太陽光発電による土地活用は長期にわたる安定収入、眠っている土地の有効活用、すでに活用している土地の二重活用などメリットがあります。一方、太陽光発電システムの経年劣化による発電効率の低下や、何かがぶつかったことによる破損などがリスクとして考えられます。

 

●方法6
コインランドリー
建物を建築して、コインランドリー設備を設置し、自営またはフランチャイズで経営する方法になります。デメリットとしては洗濯用の機器や両替機など初期費用が高額になるという点が挙げられます。

 

以上が土地の活用方法となります。
環境や状況によって方法も変わってきますので、ぜひご自身で検討してみてください。

 

空き家対策

空き家の活用方法

最近、新聞・テレビ・雑誌などでは定期的に「空き家問題」が取り上げられています。これを読んでいるあなたも空き家を所有している、あるいは将来空き家を所有することになるかもしれません。

自分が生まれ住んだ実家は両親が元気だった頃はまだ良かったけれど、両親が亡くなったり、施設に入ったりすると誰も住まなくなり、家は傷む一方になるケースも多いと思います。

 

また最近では家の中だけでなく、屋根や外壁なども心配になる方も多いです。「台風が来たら・・」「地震が来たら・・」「もし火が出たら・・」など、空き家は自分だけの問題ではありません。近所にも迷惑をかけますし、地域にも迷惑をかける可能性があります。

ここでは、所有している土地や建物を活かせないまま管理の費用や時間がかかるばかりの「困った空き家」を所有している方に向けて、空き家を生かす具体的な活用方法をご紹介します。

 

●方法1
空き家を担保にして老後資金を借りる
自宅を担保にして老後資金を借り、自分の死後に遺族などに担保不動産を売却してもらって一括返済するローン商品があります。最近になって商品を扱う金融機関が増えてきました。

 

●方法2
ローンを借りて解体する
空き家を解体したいと思っていても、解体費用が工面できずに悩んでいる人も多いなか、「空き家解体ローン」の取り組みが全国で増えています。すぐには解体費用額面できないけど、所有する空き家をできるだけ早く解体したいという方は検討してみるといいでしょう。

 

●方法3
リフォームにリバースモーゲージを活用する
「リバースモーゲージ」とは所有する住宅資産を活用して融資を受ける仕組みです。一般的なローンと違って、ご融資期間は終身で毎月のお支払いは利息のみになります。またお借り入れされた方がなくなった際に、担保したご自宅の売却代金、預貯金などにより、相続人の方から一括返済いただくことになります。
 

●方法4
売れない土地を寄付する
需要の少ない土地を所有している場合、所有する限りはずっと固定資産税が発生し続けます。この場合、処分したければ寄付をするのも一つの方法です。対象としては自治体や個人、法人、自治会や町内会などが考えられます。

 

●方法5
空き家を定期借地で貸す
「定期借地権」とは期間満了後に土地を更地にして地主に変換するものです。利用者側からすると、土地の所有権付き物件の60〜80%という価格の安さになるのが大きな魅力であり、また不動産所得税や登記費用などの諸経費も省くことができます。

 

●方法6
リノベーションで再生する
古いものを新しくする意味の「リフォーム」にとどまらず、大掛かりな間取り変更などを伴う大規模工事を行って、建物の価値を高める「リノベーション」をすることで空き家を再生することができます。

 

●方法7
空き家をDIYリフォームする
DIYというと、一昔前はお父さんが日曜大工感覚でウッドデッキや犬小屋を作るなどのイメージでしたが、最近では壁にペンキを塗ったり、クロスを買ってきて貼ったり、なかには溶接まで手がけるといった作業をご自身が行うDIYリフォームも主流になりつつあります。

 

●方法8
空き家をシェアハウスにする
シェアハウスとはリビングやキッチン、浴槽などを共有して、10人それぞれの個室をプライベート空間とした共同生活スタイルです。空き家だった集合住宅を改装し、こうしたシェアハウスとして活用する事例が最近増えています。

 

●方法9
空き家をグループホームにする
病気や障害を抱えた人たちが、専門スタッフの援助を受けながら一般の住宅で生活するのがグループホームです。今後は一層注目される分野ですが、防災など安全面の問題もあります。

 

●方法10
空き家を古民家レストランにする
使えない空き家を古民家として捉えることで、年月を経た建物にしか醸し出せない雰囲気を楽しむこともできます。古民家レストランへの転身は新たなコミュニティの場を作り出すことにも繋がるかもしれません。

 

●方法11
空き家を”サードプレイス”にする
「サードプレイス」とは直訳すれば”第3の場所”であり、家庭と職場の中間地点にある、心地の良い居場所を意味します。実際、東京では多くの空きビルがリノベーションされて、若い人が集まるスポットに変わってきています。

 

●方法12
空き家を三世代住居にする
空き家を再活用しようと、親・子・孫の三世代が住む二世帯リフォームを行うケースも増えています。親・子・孫という3つの世代間でコミュニケーションが取りやすくなり、信頼関係が高まったことやお孫さんの教育にも良かった、というレポートもあります。

 

●方法13
空き家管理サービスを賢く利用する
「将来的には空き家を再活用したいけれど、今すぐには考えられない」という人も多いことでしょう。そんな場合に利用したいのが、空き家管理サービスです。空き家の管理全般を外注することができるので、長い目で不動産を管理したい方にはいいかもしれません。

 

●方法14
空き家を売却する
空き家を売却する場合は、不動産会社に仲介を依頼して、ホームページや雑誌、チラシなどで宣伝活動を行い、その物件に興味を持った第3者に対して不動産を売ります。

この時に便利なサービスが「不動産売却専門一括査定サイト」になります。大手不動産会社を含めた複数の不動産にネット経由で簡単に、かつ無料で「査定金額」を依頼することができます。
(CMでよく見かける大手不動産会社から、地場に強い地元不動産屋まで査定してくれます)

ちなみにお客様の方で入力された個人情報が、お客様の許可なしに一般に公開されることは一切ないのでご安心ください。

 

●方法15
空き家を買取してもらう
買取は、売りたい物件を不動産会社や買取専門業者が直接買い取ることをいいます。買い取った物件はそのままかリフォームを行い、買い取った金額よりも高い値段で第3者に売ります。こちらも上記のような「不動産売却専門一括査定サイト」を利用するといいでしょう。

 

●方法16
リフォームして子育て世代を団地に呼び込む
空き家が多くなった団地の場合、良いタイミングで若い子育て世代を多く呼び込むことができれば、その団地はまた30年存続するでしょう。空き家をリフォーム・リノベーションして住むことが可能になれば、後退した町も活性化できます。

 

いかがだったでしょうか?
このように空き家対策はいくつか考えられますが、ご自身の環境や状況によって方法も異なってくると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。