物件の貸し方

ここでは不動産投資家がどのようにして自分の物件を貸し出して、上手に管理しながら進めているのかを解説しています。

日々忙しくて時間のないサラリーマンの方でも上手く仕事と両立することができるのでぜひ参考にしてください。

  

管理会社選びは生命線

日々忙しい方でも不動産投資を上手に続けてられているのは「優秀な管理会社を選んでいる」からです。

例えキャッシュフローを生んでくれる良い物件を取得できたとしても、その後の管理が不届きだと物件自体の劣化を早めたり、住居者の満足度も下がってしまい、最終的にはキャッシュフローも下がってしまいます。

あなたが購入した物件の管理は、ほとんど管理会社に任せるかたちになるので、不動産投資家にとって「管理会社選び」は非常に重要なポイントになります。

では管理会社は何をするのか?、役割について整理してみましょう。

  

管理会社の役割について

不動産の管理会社(賃貸)は、住んでいる人が日々ストレスなく気持ちよく過ごしてもらうために働いています。もしかしたら、あなたも過去に「鍵をなくしてしまった」「給湯器の調子が悪い」「寝室の電灯がつかなくなった」などのトラブルで不動産管理会社に連絡した経験があるかもしれません。

また「隣に住んでいる人からの騒音が気になる」などの隣人トラブルも対応してくれます。

役割について簡単にまとめると以下のような項目があります。

  

〈建物の管理〉
・建物の清掃(日常清掃・定期清掃)
・建物の維持(セキュリティ関係・定期的な目視でのチェック)
・修繕実施(外壁のメンテナンス・防水機能の充実など)
・設備管理(消防関係のチェック・ガスや排水管の定期点検・エレベーターなど設備管理)

〈賃貸の管理〉
・入居者の募集(新規入居者の募集・審査・契約手続き)
・更新の手続き(新家賃交渉・契約手続き)
・家賃徴収(家賃入金されているかのチェック・滞納時の対応)
・クレーム対応

  

上記のような住居の関して多岐にわたる業務を、オーナーの代理として担ってくれます。
ですので、あなたの物件を管理してくれる管理会社の腕次第で、住居者の満足度・資金管理などが変わってくるのです。

不動産投資家にとって管理会社選びはとても重要だということがお分かりになりましたでしょうか?
ちなみに、管理費は地域や規模によりますが、マンション1棟などの場合は家賃収入の3〜7%、区分マンションの場合は1物件数千円が相場でしょう。

  

入居者募集のポイント

あなたにとって心強い優秀な管理会社を選んだら、いよいよ新規入居者の募集に入ります。

募集には「一般募集」と「専任募集」があり、複数の不動産に入居者募集をお願いするのが「一般募集」、一方で1社の不動産会社のみにお願いするのが「専任募集」です。

どちらが良いとは一概に言えませんが、特別な理由がなければ「一般募集」のほうが望ましいでしょう。

家賃設定に関するポイントは、もし繁忙期(1〜3月)であれば家賃をやや高めにしても入居してくれる可能性があるので検討したほうがいいでしょう。

また、売却を視野に入れているのであれば家賃を高めに設定したほうがいいかもしれません。なぜなら表面利回りが下がって、売却価格に影響が出る可能性があるからです。

今はインターネットをフル活用したプロモーションで、なるべく多くの人に自分の物件をリーチするように心がけましょう。

  

このように物件を貸して成功させるには、管理会社の選び方で大きく左右されますし、家賃の設定やプロモーションで成約率が変わってきますので、あなたの物件の地域・環境・需要などを総合的に判断して、最適な手法を根気よく探してみましょう。

  

不動産投資とは?

不動産投資とは、簡単にいうと、アパートやマンション、一戸建てなどの不動産を利用して、利益を得る方法です。

 

不動産投資には大きく2つに分けられます。

①アパートやマンションなどの不動産を賃貸して、運用益(インカムゲイン)を得る
②不動産を売却することで、売却益(キャピタルゲイン)を得る

 

もちろん不動産を持っていないとできません。そのため、利益を得るために不動産を購入する必要があります。当たり前ですが、不動産を購入した額以上に利益が出せないと、損をしてしまいます。

そして、不動産投資は「投資」と名が付いているものの、株式やFXなどの金融商品と大きく違うところがあります。

それは、不動産が現物の資産であることです。不動産は英語に訳すと「リアルエステート」で、バーチャルな投資と根本的に異なります。

  

また、不動産投資を始めることは、不動産賃貸(いわゆる大家さん)で起業することと同じ意味を持ちます。

つまり、投資用不動産を取得したと同時に、不動産賃貸事業の経営者となるのです。まずはこの前提を覚えておきましょう。

  

不動産投資の魅力とは?

それでは、不動産投資の魅力を見ていきましょう。

  

始めはすべて任せて徐々に深く関わっていくことができる
不動産賃貸経営者となるといっても、必要以上に身構える必要はありません。最初は、ほとんどの業務を専門家に任せることができます。その代わり、あなたは経営者として、次のことが徐々にできるように努める必要があります。

①広く情報を収集し、不動産マーケットの動向を分析し、戦略的方針を決める
②不動産投資を進めていくうえで、必要な各分野のパートナーチームを構築する
③各分野の専門家の意見を取り入れつつ、的確な意思決定をして、適切な指示を行う

不動産投資は、金融商品への投資と異なり、自分自身が意思決定をすることによって、より多くの利益を得られる可能性があります。

  

時間に余裕があるときにできる
株式やFX投資は、秒単位で相場が動いています。
株式市場が開いている時、FXでポジションを持っている時は、世界中の情報を常に追いかけていないと、突発的な相場の変動に対応できません。平日の昼間に勤めている方などは、株式相場の変動を常にチェックするのは困難でしょう。

その点、不動産の相場は、数日・数週間のうちに大きく変動することはありません。仕事が終わった後の帰宅後や休日にじっくり取り組むことができます。

  

副業が禁止されているサラリーマンでもできる
通常、副業が禁止されている民間企業でも不動産投資は認められるケースが多いです。
本人の意思に関わらず、親からアパート・マンションを引き継いで大家さんになり、不動産投資を始めるケースも多々あります。すべての不動産投資を禁止することは無理があるでしょう。

万が一、勤務先が不動産投資を禁止している場合でも、不動産投資をする手段はあります。
あなたが不動産投資用の会社(資産保有法人)を設立するのです。あなたは、株主として会社を所有し、取締役にはなりません。取締役には家族になってもらうのです。

  

所得税・相続税などの税金をコントロールできる
日本の所得税は累進課税です。つまり、所得金額が多くなればなるほど、税率が上がってしまう仕組みです。
住民税も加味した税率は、課税所得金額が330万以下でしたら20%程度ですが、900万円以下の場合は33%、1800万円以下の場合は43%程度になります。

4000万円以下の場合は、50%と稼いだ所得の半分以上が税金となります。それに加えて社会保険料も加算すると、税金を払うために所得を増やしているようにも思えてくるでしょう。

しかし、不動産投資の場合は、家族名義や資産保有法人を通して不動産投資を行うことで、所得に対する税率を下げることができます。

  

本業以外に安定した収入が得られるので心にゆとりができる
不動産投資は、投資する場所さえ間違わなければ、長期に安定した収入を得ることができます。きちんと勉強すれば、他の投資や事業に比べて、大損や失敗の可能性も低いのです。

  

少額の資金でも始められる
不動産投資が株式やFX投資と異なるのは、金融機関が投資資金を貸してくれることです。場合によっては、取得資金の全額を貸してくれることもあります。

不動産投資はなぜ比較的融資を受けやすいのでしょうか?

なぜなら、銀行が不動産投資を「投資(投機)」ではなく、不動産賃貸業という「事業」として、位置付けているからです。
金融機関は投資する不動産や、すでにお持ちの別の資産を担保にして、投資した不動産からの家賃収入を返済原資として、投資資金を貸してくれるのです。